アロマテラピーとは

アロマテラピーとは?

アロマテラピーは、植物から抽出した芳香を持つ成分、「エッセンシャルオイル(精油)」の効能により、美容や心身の健康、虫除けなど様々な効果を得る療法のことを指します。植物療法が盛んなフランスでは、アロマテラピーは植物療法の中の一分野として捉えられています。
植物の生命の恵み・精油(エッセンシャルオイル)植物は、自らの繁栄や安全、成長や防疫のために、その内部で何百種類もの香りを持つ成分を、環境や自らの状態に合わせて必要に応じて作り出します。それを水蒸気蒸留などの方法で非常に高濃度に抽出したもののことをエッセンシャルオイル(精油)と言います。

効能は精油によって様々ですが、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗炎症、創傷治癒、抗痙攣、美容、血液やリンパの流れの促進、血液粘度を下げる、鎮痛作用、鎮静作用、興奮作用などを挙げることができます。つまり、植物が自らを守るため、繁栄させるために作り出した自然の恵みを、私たちの健康や美容、心身の安定や活性化、生活(防虫や抗菌)などのために使わせていただくのがアロマテラピーです。


心と体のバランスを取ることの他、芳香浴、天然の香料として昔から料理やお菓子に使用されています。しかしアロマテラピーが常に最善の治療法であることばかりではありません。ハーブや西洋医学、その他行動療法や食事療法などから適した方法を選ぶ、あるいは組み合わせて使用することが大切です。

 

 


※天然、自然療法=安全でどのような使い方をしても大丈夫、ではない※

アロマテラピーの精油は非常に高濃度の成分の為、各精油の特徴や注意事項を知り上手に使えば、健康や生活においてとても有益な効果効能を得ることが出来ますが、使い方を間違えると高濃度ゆえのトラブルを引き起こすこともありますので、知識を持って丁寧に扱うのが原則です。

アロマテラピーに限らずハーブ療法などの優しい自然療法であっても「種類、方法、量、頻度、品質」が使用者にとって適切でなければ、トラブルが起こり得ることは実践前に十分に理解しておく必要があります

精油の保管方法について


植物成分100%ピュアの貴重な精油、大切に使いたいですね。しかし残念ながら、

開封後は少しづつの劣化は避けられません。劣化を少しでも防ぎ、大切に使うために保管方法のお話です。

◇遮光
太陽光や照明光に当たらない暗い場所で保管します。購入時の箱やアルミ缶に入れての保管がお勧めです。


◇遮熱
精油には引火性がありますので、火気厳禁です。開封後は15~20℃前後での保管をお勧めしています。温度が低すぎても劣化しますので、冷蔵庫保管は基本的には避けます。ただし、柑橘類を圧搾した精油は、酸化しやすいので開封後は5~8℃での保存が適しています。開封前でも30℃は越えないようにします。


◇密閉
蓋は最後まできっちりと閉めます。パッキンが付いているものはパッキンを蓋の中に押し込みましょう。空気が入ると酸化しますし、成分の一部が揮発して抜けてしまいます。


◇立てた状態で
精油の中栓や外蓋は薬剤耐性の高い材質で作られていますが、長期間精油に接すると劣化することがありますので、必ず立てて保管します。寝かさないようにしましょう。


◇お子様や認知症の方やペットが触れないところで保管

精油の選び方

精油の選び方について

安全で効果的なアロマテラピーのためには、高品質の精油を使う必要があります。では高品質な精油だと判断するためにはどんなことに気をつければいいのでしょうか?多くのアロマテラピー講座で説明される、基本で重要なチェックポイント。

1   二名法による植物学名をチェックします。

一般名は日本国内であっても、メーカーによって呼び方が違うことがあります。世界共通の植物学名で、使用精油を特定します。

例えば、ティーツリー(一般名)=Melaleuca alternifolia(学名)

しかし、亜種や変種などから製造されたものが存在する場合があり、
二名法だけでは確認できないため、販売業者の区別ができているかが大事になってきます。

2  原料植物の栽培方法は?

有機(オーガニック)栽培、野生、普通栽培などがあります。アロマテラピーでは有機栽培や野生、または残留農薬試験済みの精油が望ましいとされます。

3   精油の抽出方法は?

水蒸気蒸留法、圧搾法のものを使用します。レモンなどの柑橘系は圧搾法で抽出されることがほとんどですが、水蒸気蒸留法で抽出したものもあり、圧搾法とは成分構成が違います。

4  原産地はどこか?(ケモタイプ植物が原料の精油の場合)

ローズマリーやラヴィンツァラなどの植物学名が完全に同じでも産地によって含有成分が異なる植物(ケモタイプ)が原料の精油の場合、原産地を確認する必要があります。

※ケモタイプについてはまた改めて書きます

5   原料植物の抽出部位や生育段階

葉・花・実・根等、どの部位をしようしたか、開花前か開花中かなどでも含有成分が異なります。

6   ​成分無調整の100%天然精油 
成分が調整された精油、混ぜ物がされている精油は使用しません。見抜くのは難しいのですが、精油の含有成分がほぼ100%特定された精度の高い成分分析結果が公開されているか、またその会社がどういった理念で精油を販売しているかなどを調べてみましょう。

7   ロット番号(Lot number / Batch number) 
その時期に抽出された精油を特定できる番号が精油の瓶や成分分析表に記載されています。この番号が、瓶と成分分析表で違うなど、一致しているか確認を。

8 製造年月または使用期限
使用期限は、適切に保管された開封前の精油に適用できます。開封後は精油の種類によって使用できる期間が異なります。柑橘系は約3か月、その他は1~2年程度が目安です

精油の使用方法


一般的な精油の使用方法です。

〇塗布(原液、または希釈して)
〇芳香浴
〇食品添加香料として
〇飲用※ご自身でメディカルアロマを習得なさってからお試しください、安易な使用は厳禁です。
〇そのほか工業用

香料基材としての許可を得て輸入されていますが、化粧品としての許可はありません。

以上ご留意の上、皮膚塗布などに利用の際には自己責任でご利用くださいませ。